一生に稼げるお金、すなわち”生涯賃金”はどのくらいでしょうか?
近年においての”平均的なサラリーマンの一生のお金の流れ”をみていきましょう。
具体的な数字を出していきますが、あなたを不安にさせることが目的ではなく、お金のことに興味を持つキッカケになって欲しいので伝えたいと思います。
行きてる間にどのくらい稼げるか?
統計データによると、男性・大学卒の人が一生に稼げるお金は2.5億円、高卒だと2億円です。
このうち、税金等を収める金額は平均約35%。生涯賃金の2.5億円から税金を差し引くと、手元にお金は1.6億残ります。
※データは平成22年。独立行政法人労働政策研究・研修機構
『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2013』
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/documents/21_p259-292.pdf
60歳までの40年間に使えるお金は?
1.6億円を定年までの40年間で割ると1年当たり400万円、1ヶ月当たり約35万円です。
サラリーマンの夢「マイホーム」
大学を出て、正社員にでもなると、次のレール上にあるのは”結婚+子ども+マイホーム”です。
マイホームといっても、35年かけて全額返済しないと自分の家にはならないのですが・・・苦笑
3,000万円の家を購入すると、固定金利3%、35年ローンで金利を含めた総額は5,000万円です。
返済額は月々12万円ほど。銀行が儲かるわけですね。
子どもの教育費
子どもにかかる教育費は大学卒業まで全て公立の場合で1,100万円、私学だと2,500万円です。
ここでは2,000万円と仮定しましょう。
2人の子どもが欲しい場合は、教育費で4,000万円ほど用意する必要があります。月々に換算すると8万円です。
毎月の生活費はどれくらい
1,住宅費と教育費
住宅ローン 12万円
教育費 8万円
2,家計調査によると、2人以上の勤労世帯の月々の生活費平均は
食料 6万円
光熱費 2万円
保険医療 1万円
交通費・通信費 5万円
家具・家事用品 1万円
衣類 1万円
娯楽 3万円
その他 6万円
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合計25万円
これに住宅ローンと教育費を入れると45万円です。
老後の貯蓄をする前提で考えると、使えるお金は35万円でしたから、現在の水準ではなかなか貯蓄できないことが分かります。
老後に必要なお金
さらに定年した60歳から平均年齢である80歳まで生きたとすると、老後の必要な資金は25万/月×12ヶ月×20年=6,000万円と言われています。
※家計調査年報より
機会があればまた記事として書こうと思いますが、年金は既に破綻しているので、突然リセットするか、劣悪条件にならざる終えないでしょう。
僕は最悪一円も受給できないと思って準備しているほうが良いと思っているので、退職の時点で6,000万円くらいの資金はあることが望ましいと思っています。
とはいっても、目まぐるしく世の中が変わる昨今では、数十年後どうなっているか誰にも予想できないので、心配するだけ無駄かもしれません。
最初にお伝えした生涯賃金には退職金も含まれますから、終身雇用がなくなった今、さらに生涯賃金が下がることは安易に予想できます。日本も二極化するでしょうから。
これから生涯賃金は増えますか?減りますか?
このまま自分や日本の将来を考えたときに、あなたの給料は増えるでしょうか?
実際に安い労働力の確保などにより、日本人の平均年収は目減りし、非正規社員が全体の35%を占めるなど、どんどん低下している傾向です。
さらに日本は様々な問題を抱えており、年金システムの崩壊や、終身雇用の崩壊、税金や医療費の負担増額、物価の上昇など、ますます経済的な状況は悪化していくことは目に見えています。
しかし、大丈夫です!
これはあくまで努力なしに流されて生きてたらの話しです。
お金も紙切れになるかもしれませんので、一番確実なのは自己投資です。
何事も目標を持って取り組めば、いい結果を導くものですよ。何かに一生懸命に取り組む過程も、あなたの財産になることでしょう。